ビジネス関西弁にイライラする…

旅行
この記事は約3分で読めます。

最近、テレビで使われる関西弁をビジネス関西弁と言うらしい。
ビジネス関西弁と言われはじめたのは某お出汁のCMあたりからだと記憶している。

隠しても居ないが、関西人だ。
そんな私からすれば、あの関西弁はイライラする。

 

 

ビジネス関西弁は嘘ではないが、関西人の日常ではあまり使われることはない。
つまりエセ関西弁を少し丁寧にしただけというのが私個人の感想である。

 

そしてその殆ど使われていない関西弁が関西弁として定着してしまうことを私は懸念しているわけだ。

 

関西弁は特別な言葉だと思われがちだが、我々関西人にしてみれば標準語だ。
その言葉達が、笑いものにされるということは我々関西人の日常を笑い者にしているようなものだ。

 

関西人全員がお笑い芸人だと思っている輩は、ちょっと関西で揉まれてきたほうが良いと思う。

街頭で「バンッ」と言われて反応を返してくれる人はよっぽどいい人だ。
あれは仲間内だったり、カメラが回っているからこそやってくれるわけで
全員が全員やってくれるわけではない。

ちょっと常識的な知識があれば誰だって分かることだろう。

 

更に関西人というのは、関西人に対しては親身だが
他所から来た人に対しては結構な警戒心をもつ人種である。
甲子園球場で飴ちゃんをもらったなんてのは、同じ阪神ファンだというファクターがある。

 

テレビでやっている関西特集には、関西人からしてみれば「んな事あるかいっ!!」と突っ込みどころしかないものが散見している。
むしろ、関西だからということはない。ちょっと家から出て試してみれば分かることと思うが…。
まぁ、それだけ痛いことだということだ。

 

さて、関西弁の話に戻らせてもらうが、関西弁にも地域によって変化がある。
非常に微妙なイントネーションだからこそ、難しいが関西人にとって見れば大きな違いだ。

ビジネス関西弁の代表は京都弁みたいなところもあるが
あれは「舞妓言葉」と呼ばれるもので、関西弁とはまた別のジャンルに位置している。
実際の京都弁は語尾が平板で伸びる感じだ。

京都の次に挙げられるであろう大阪弁も、東西南北で違いがあり
テレビで紹介しているような大阪関西弁は三河地方と呼ばれる三河弁。

三河弁の特徴としては、語尾を伸ばさず少し強めに発音する。
大阪弁の中でも、すこし強めの語気が多く棘が刺すように感じるのは三河弁が多い。

 

余談だが、奈良で使われる大和弁は語尾が伸びて下がる傾向にある。

 

関西弁の特徴として、語尾が伸びる。
その伸びた部分が上がるか下がるかで地方が分かるが、聞きなれない人からすると分からないのだろう。

 

関西人からしてみれば、関西弁と一括りに関西のことを言われることも苛立つし
ビジネス関西弁なるものが関西弁だと思われていることもメディアの間違いだと否定せずにはいられない。

日本のお寿司が海外でありえない握り方をされていたり、突飛なネタが上に乗っていて
それを是とする日本人が少ないように、我々関西人も関西弁にも違いがあることを知ってほしいのだ。

 

 

テレビ作品で、本当に関西弁を使っている場合は少ない。
どうしても関西を印象づけるために、普段使わないような使い方をしていたり
語尾を無理やり上げ下げしていたりと、関西人からすれば「これのどこが関西弁なんだ?」と思わざるを得ない。

 

是非ともメディアの関西弁を信用しないでもらいたい。
方言をもつ地方の人ならば分かってもらえることと思うが、それぞれの地方に特徴があり誇りがある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました