「若いやつはすぐ辞める」のはメリットが見えないから

意見, 社会

とある会社の社長のブログがブックマークに乗っていたので、パット見てみた。

題材に上がっていたのは「最近の若いやつはすぐ辞める」と言う管理職が多いのだけれど、その大きな違いは10年前にはなかったスマホが大きな違いであって、「すぐ辞める」わけではなく「他社に獲られる」と言う内容だった。

確かに情報という部分においては、10年前よりも全然多い。
しかし、「若い人がすぐに辞める」と言うのはそれだけではないような気がするのだ。

 

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情報社会になって見えてくるもの

情報社会になって見えてくるものは、会社の外面だけではなく内面も大きく見えてくるようになった。
給料形態や福利厚生は当たり前の話だけれども、どういう業務をしているかやどんな人がいるのかと言うのが分かりやすくなってきた。

なかでも、ブラック企業に見えるかどうかは大きな部分だと思う。

 

働き方改革の一つとして、ブラック企業の問題が取り沙汰されているのは最近のことだけれども、もう5年くらい前から自分の会社はブラックかどうかじゃないかみたいな話は話題に上がることだったし、TwitterなどのSNSで他人の意見を得られる場所も多くなったので、その手の相談もしやすくなった。

 

逆にネットで相談をするということに慣れてしまって、対面で相談するというのは難しくなったんじゃないかなという感覚はある。

 

ちょっと社名で検索してみて、良さそうかどうかって言う判断がつきやすくなった分、転職しやすくなったと言う部分は大きいと思う。

 

そもそもなんで辞めたくなるのかが問題じゃなかろうか

そもそもの話として、せっかく獲得した新入社員がすぐに辞めたくなってしまうと言うところが根本的な問題な気がするのだ。

確かに堪え性の無いというところはあると思うのだけれども、1〜2ヶ月の新人に愛社精神を説いたところで無意味だと思うのだ。

 

任天堂とか子どもの時代から触れ合ってきたものを扱っている会社であれば愛社精神もすぐに育つと思うのだけれども、いままでやったこともない業務や職種を任されて、失敗して叱られて愛社精神云々と言われても絶対にピンとこない。

と言うか、それは上司が会社という隠れ蓑を使って叱っているような感覚になって逆効果だと思うのだ。

 

会社というのは組織体の名前であって、管理しているのは会社の人間なのだから人間関係が破綻するような感覚であれば辞めたくなるというのもわからない話ではない。

どうも、多くの人は会社という物を1つの生き物として語る人が多いイメージなのだが、私は集団という名称という考え方をしてしまう。

 

私も今の仕事を2ヶ月やって自分にはあってないのかもしれない。これ以上迷惑を掛けるならいっそ居ないほうが良いのではないだろうかと進退を相談したのだが、上司と相談しあって思っていることをお互いに理解して続けようと新しく思うことが出来た。

 

ほとんどの会社というのは、人を育てるという部分においてこういうところをないがしろにしているんではないだろうか?
だからストレスや不安ばかりが募っていってしまうし、失敗を繰り返すことで叱られれば自分は役に立たないのだから居ないほうが良いだろうという考えになってしまって、転職を考えるというスパイラルになるのだと思う。

 

結局のところ、会社が云々というのはカモフラージュで、誰かが嫌だから・人間関係が上手く行かないから・自分なんて居ないほうが良さそうだからと言うのが若い人がすぐに辞めてしまう原因なんだと思う。

 

我慢することが美徳という考え方が古い

よく管理職の人が言うのは「俺だって辛い時もあったけど、堪えて堪えてここまで来たんだよ」という苦労自慢なんだけども、ぶっちゃけて言えば私はその人ではないし、その人がどんなガマンをしたのかなんて詳しく知らない。

むしろそう言う話をする人に限って「今は辛いだろうけど頑張れ」という結論になる。

 

そうじゃなくて、今の辛いところをどうにか改善するようにするにはどうしたら良いのかを知りたいのであって、我慢しろという答えが聞きたいわけじゃないのだ。

 

育てることが下手な人ほど努力がたりないんだよという言い方をするのだけれども、どういう努力をすれば良いのかなんて具体例を出してくれたりはしない。

若い人は努力しないなんて言われるけれども、努力しない人間なんて居ない。ただその努力が空振りに終わっているかもしれないというだけの話で、育てるのだったらその努力の方向性を定めて上げる必要があるのではないだろうか。

 

もしもその努力が空振りだったとして、それを修正もせずに努力が足りないなんて言われればカチンと来る人がほとんどだし、続けば辞めたくなる人だっている。

それを我慢しろというのは、人間心理としてあまりにも過酷なことを求めているというのが私の考えだ。

 

初めから辞めたい人は居ない

勘違いしてほしくないのは、初めからやめたいと思って面接を受けに来る人は居ないのだ。
どんな仕事にしたってそうだけれども、やってみたいと少しでも思ったのだから面接をして就職した。

「今の若い人はすぐに辞める」という言葉だけを聞くと、私は初めから辞めたがってたみたいな言い回しに聞こえるのだけれども、絶対にそうではないだろうと思うのだ。

 

仕方なく仕事をしている人というのは本当に数少ないだろう。
だからこそ各々がやりたいと思って就職したと私は思う。

だからこそ言うのだけれども、「すぐに辞める」という言い方は、正しくないのではないだろうか。

 

逆にすぐに辞める人が続くような職場というのは環境そのものに問題があるとしか思えない。
ぶっちゃけ言いたいだけだろ!

 

まとめ

確かに最近の情勢として転職しやすくなったことや管理職の人と新入社員のなかで溝が深まっているというのは事実としてあるのだろうけど、40代の人間が20代の人間と溝があるのは今に始まったことではないと思うのだ。

そこを無視して、努力が足りないとか我慢が足りないと言った簡単な言葉で済ませてしまうからお決まりの文句が生まれてしまう。

大企業では難しい話なのかもしれないのだけれど、努力の方向性だったり、何を我慢しているのかをヒアリングしたりなど、そういった部分を変えていくことが働き方改革の企業側の努力じゃないのだろうか。

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