生物解説:オーストラリアの殺人クラゲ「キロネックス」

解説
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キロネックス

キロネックスはオーストラリアの海に生息するクラゲで
正式名称は「オーストラリアウンバチクラゲ」です。

以前紹介した「ウンバチイソギンチャク」と同様に海の蜂という名前が着けられています。

 

 

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キロネックスの毒は超強力

もともとキロネックスは小魚などを主食としていて瞬殺してから食します。

この毒というのが、キロネックスという名前の語源になっており
ギリシャ語でcheiro(手)、nex(殺人者)という意味になります。

 

キロネックスの触手に触れると瞬間的に激しい痛みに襲われ
壊死・視力低下・呼吸困難・心停止等の症状を及ぼします。

刺されてから死亡までの時間は1分〜10分という短時間で
もしも海から引き戻ったとしても、手遅れになる場合が多いのです。

 

 

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対策はあるのか?

キロネックスに対して、金網をしくなどの対策は行われています。
しかしながら、キロネックスの幼体はその金網よりも小さいため
金網を抜けてきてしまうのだそうです。

 

標識でも警告をするなど
このクラゲに対する注意はどれだけ注意しても足りないということなのでしょう。

 

刺されてしまったら速やかに海から上がり、酢をかけてクラゲの毒針を不活性化させ
1秒でも早くキロネックスの解毒剤を打つ必要があります。

 

 

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天敵はウミガメ

キロネックスの天敵はウミガメです。
しかしながらウミガメの個体数が圧倒的に足りていないため
キロネックスを抑制するまでにはいたっていません。

ウミガメは絶滅危惧種に指定されており
多くは密漁によって命を落としています。

そういう違法な密猟者こそ、キロネックスに刺されてしまえばいいのに…

 

 

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まとめ

現在はオーストラリアでしか確認されていませんが
地球温暖化の影響でもしかしたら日本でも姿を見かける時が来るかもしれません。

 

日本にキロネックスに対する解毒薬はありませんので
出会ってしまったら最後でしょう…

 

こういった海外の危険生物が、日本に入ってくるのも時間の問題だったりします。

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