藤田作品で一番好き!「からくりサーカス」(R)

サブカル
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今回は藤田和日郎さん作の「からくりサーカス」を解説します。

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一応リライト記事なるんですけど、内容はほとんど変わることはないのかなぁなんて思いながら書き直しています(;^ω^)

 

全部で43巻というボリュームなんですが、スイスイ読める不思議。
すこしのグロ描写が藤田作品らしいと言えばらしい作品になっていて、サンデーと言う少年誌で連載してたのがウソのような作品なですが、面白いので、是非皆さん読んでみてください。

ちなみに最初の方には少しのエロ要素もあります(*´ω`*)

 

 

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<あらすじ>

才賀勝は、わずか10歳にして父親の莫大な財産180億円を相続する。
しかし、それをよく思わない者達から命を狙われるが、中国拳法の使い手:加藤鳴海と、謎の人形遣い:しろがねにいくども危機を救われる。
莫大な遺産は、なんのために残されたのか。影でうごめくのは何者なのか。
からくりサーカス 開演で御座います。

と、第1巻から6巻くらいまでは、人間vs人間だったんですけど、7巻くらいから序章が終わって、本編が始まるのです。
すなわち、自動人形(オートマータ)との戦いですよ!

オートマータと言うのは、書いて字のごとく自分で考え動く人形のことです。
彼らは、ある人物を笑わせるためだけに作られ、それを忠実に実行する機械なのですが、人間には害悪でしか無い。
(人が苦しむことでその人物が笑うだろうと思っている)


それを討つのは、しろがねの役目なんですよね。

え?しろがねは、人形遣いじゃないのか?
しろがねというのは、人形遣いの総称なのです。

勝を守ってくれるしろがねの本名は、「エレオノール」って言います。
この本名が様々な憶測とシリアスを生み出していくんですけどね…。

 

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<基本的に、ギャグテイスト>

基本的には、笑いと言うことに概念をおいているため、ギャグ要素が多いです。

同じ作者の作品で、うしおととらがあるのですが、あっちは割りかしメリハリきっちりとして、シリアスはシリアスで締めるっていう感じだったんですが、からくりサーカスは、シリアスであってもテーマが笑いなんですよね。

題材がサーカスと言う笑いに主軸を置いているもので、最後にはカーテンコールもあるんです。
まるでストーリ自体がサーカスであるかのごとくです。

「シェイクスピア曰く この世は舞台なり。誰もがそこでは一役演じなければならない」

という言葉の通り、誰も彼もがしっかりと役を持っているんですよね。

「シェイクスピア曰く」と言うフレーズはからくりサーカスのキャラクターの一人である「ギイ」と言う人物が使います。
結構イケメンなので、好きになる人が多いかもしれません(^ω^)

 

 

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<泣ける>

所々に、泣ける描写が含まれています。
泣き活にも使えるんじゃないかってくらい泣ける場面は多いのです。
全員が全員幸せになれるわけじゃないって言うのはあるんですが、そこをしっかりと抑えられているのに、その不条理にキャラクターが振り回される。

喜劇であるはずが、ほとんどが悲劇のような場所があるんですよね。

感情移入したキャラクターがボロ雑巾のように死んだりとか…。
裏切りに次ぐ裏切りとか…。

ちなみに1巻と2巻で、主人公の勝がすごく成長するんですが、アシスタントを見て驚きましたね。
なんと金色のガッシュベル!!の雷句誠さんが、アシスタントやってらっしゃったんですよ。

一番、グッと来たのは「なんでみんな幸せになれないんだよぉぉ」という勝のセリフ。

人間は、みんながみんな幸せになりたいのだけれども、そうはならない。
でも、小さな幸せが所々にあるんですよね。
それに気づく人 気づかない人が物語を作っていってると言う感じです。

 

 

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<読み返さないとわかりづらい>

どんな本でもそうなんですが、この作品は特に読み返さないとわかりづらいんですよね。
ストーリー自体は愛憎劇なんですが、キャラクターも多い上に、みんなにストーリーがあるので、それを一つづつ追いかけて行くためには、読み返さないと行けないんですよ。

この時のセリフはここに繋がるのかぁみたいな伏線がたくさんあります。

この人モブだろとか思っていたら、全然そんなこと無かったりするんですよね。

特に、黒幕のあたりはわかりにくかったですね。
と言うか、サンデー連載当時から読んでは居たのですが、読み始めるのが遅くまちまちだったのもあって、こいつ誰だ?ってなりやすかったですね。

 

 

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<細かい描写>

ストーリーの小さいコマでギャグをやったり、人形の歯車だったり、とにかく細かい描写が多いですね。
特に、歯車あたりは力入れてるなと分かるくらいに、びっしり書かれていますね。

そして、細かいのは絵だけじゃなくて、人間の感情も細やかに描かれているんですよね。

グッと来たのは、ルシールが、ドットレーと相打ちになるシーンは、そんなひどい相打ちの仕方あるかと思うくらいです。


でも、ルシール的には満足だったんでしょうね。
あの仕打ちの仕方は、人間味あふれるやり方だなと思います。

ルシールは、天空の城ラピュタのおばあちゃんとかぶるくらいイカしたおばあちゃんですよ。
優しくて、力強くて、キッとしていた良いキャラクターですね。
からくりサーカスの中で、一番好きなキャラクターだと思います。本当。

 

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まとめ

からくりサーカスは読んで損のない作品だと思います。
やっぱりグロ描写とか、辛い表現の部分もあるので、女性で好きという人はあまり見かけませんが…。
女性にも、子供とかそういうのが色々と関わってくるので、読んで欲しいなと思う作品です。
男性には、戦闘シーンや熱い展開が用意されているので、オススメですね。
特に、人間の感情をしっかりと描いているので、なんかの参考にでも読めばいいんじゃないかな!

 

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