生物解説:言わずと知れた森の王者「クマ」

解説, 動物

クマ
非常に愛らしい事で知られるテディベア
その元となった「クマ」という存在は、世界中に分布し
数々の事件を引き起こしています。

 

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日本で特に懸念されているのは「ヒグマ」による被害です。

 

ヒグマが起こした事件

・三毛別羆事件

北海道三毛別村に現れた体長6メートルの大きなヒグマに
村が壊滅させられた事件。

犠牲者は7人が死亡、3人が重軽傷を負いました。

このクマは穴持たずと呼ばれ
冬になっても自分がはいる巣穴を見つけられず、非常に獰猛なクマで
三毛別村の住民を襲い食べていました。

流れ者のマタギによって仕留められましたが
その後、村は別の村に逃れる形で廃村になりました。

 

・ワンダーフォーゲル部襲撃事件

1970年に福岡大学のワンダーフォーゲル部が
登山中にクマに襲われて、死者3名にもなる犠牲者を出した事件。

この時、テントを張るなどしていたワンダーフォーゲル部の部員を
クマはジリジリと追い詰める形で襲ったとされています。

この時のことから、クマに対しての様々な注意事項が広く知られました。

 

クマに遭遇した時の注意事項

 

クマがあさった荷物を取り返してはいけない

クマというのは非常に執着心が強く、なおかつ嗅覚も発達しています。
そのため、一度クマが触れたものはクマの所有物ということになります。

三毛別羆事件の際にも、発見した遺体を村に持ち帰ったことが
再度村を襲撃されたことに繋がるとされていますし

ワンダーフォーゲル部の時もクマがあさった荷物を取り返したために
再度の襲撃をされました。

クマに遭遇したらすぐに下山しなければいけない

クマは非常に危険な生物であり
素手で立ち向かおうとしても一瞬で殺されます。

見かけたらその場をやり過ごして、すぐさま下山しましょう。

クマに背を向けて逃げてはいけない

クマは逃げるものを追ってしまう習性があります。
そのために、背中を向けて逃げ出した途端に襲われることもあるのです。

クマの最大速度は40kmにもなり、走って逃げることは不可能です。

 

クマは時間や天候に関係無く行動する

クマは基本的に夜行性ですが
日中でも行動しますし、自然生物にとって天候は憂慮すべきものではありません。

いつでも活動しているという意識を持ちましょう。

 

クマは一度食べたものを覚え、それを好んで食べる

クマというのは結構な偏食家で
一度気に入った味を覚えると、それしか食べなくなるという習性もあります。

先の事件で立て続けに人間が襲われたにも
クマが人間の味を覚えてしまったからです。

 

死んだふりは絶対にダメ

よく「クマにあったら死んだふりをしろ」と言われますが
死んだふりなんかした瞬間にガブッとやられます。

そもそもよく考えたら、クマだって一度生き物を殺して食べますから
生きているのか死んでいるのかはさしたる問題では無いのです。

 

 

鈴やラジオは無意味

金物の音に弱いとか
大人数を装うためにラジオを付けるとか言われますが
これは全くの無意味です。

 

基本的に、彼らの縄張りに近づかなければ
クマは好んで人の前にスガタを表すことはありません。

 

逆に、人の肉の味を覚えているクマにとっては
自分の居場所を教えているようなものですから
使用は控えたほうがいいでしょう。

 

木に登ってやり過ごすのは無駄

よく木に登って難を逃れたといいますが
クマは木登りも得意です。

木に登ることは自分の逃げ場所を自ら奪っているようなものですから
木登りは辞めましょう。

 

クマに襲われないための対処法

クマのマーキングを見つける

クマは木に自分の手形をつけるように木の皮をはぎます。
それが彼らのマーキングであり、彼らのテリトリーであることを示します。

そのような木を見つけた場合は、慌てずにその場から立ち去ります。

 

水辺の獣道はクマの通り道

水辺に獣道を見つけた場合は大きさを確かめましょう。
大きなモノであれば、それはクマが通ったものであることが多いです。

そのような場合は、その獣道には近づかないようにします。

 

もしも出会ったら目を離さない

もしもクマに遭遇したら、絶対に目を離しては行けません。
そのまま、後ろへゆっくりゆっくりと後ずさりしましょう。

荷物をクマの後ろ側へ捨てる

クマに出会ってしまったら、とにかく荷物へ注意をひきつけます。
クマが荷物に気を取られている隙にその場から逃げます。

狩猟区域へは近づかない

クマの出る山は狩猟区域に指定されていることも多く
作で囲われていることもあるのです。

そういった場所へ立ち入ると、逆に猟師に撃たれることもあります。

狩猟区域には絶対に近寄らないようにしましょう。

 

クマは雑食性

色々な事件のため、クマは肉食性だと思われていますが
クマは「雑食性」です。

果実や魚も食べますので
どのクマが肉食であるかというのは分かりません。

 

それだけに、多くの食料を有している場合には注意が必要です。

 

 

食用の熊肉

熊肉は北海道などでも大きな栄養を持っており
中国の方では、熊の手は高級食材とされています。

ただし、臭いや食感に関しては個体別に食べているものが関係していますし
寄生虫なども存在していることから生食に向きません。

 

クマの胆嚢である熊胆は漢方薬としても重宝されており
胆液の流れを良くし、胆石を溶かすなどの薬効が認められており、医療現場で使われています。

 

 

まとめ

クマは遠くから見る分には愛らしい愛嬌のある動物ですが
自然の中ではそんなことは言ってられません。

とにかく、出会わないことが一番です。

 

熊による被害は年々増えてきていて
森林伐採などで住処が追われることが大きな要因だと思われます。

 

ムヤミヤタラに襲うわけではなく
自らの縄張りを荒らされたから襲ってくるわけで
人間が彼らのテリトリーを侵さないかぎり、すみ分けはできているのですよ。

 

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