生物解説:海の猛毒スペシャリスト「ヒョウモンダコ」

解説
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ヒョウモンダコ

海中には様々な毒を持った生物がいますが、
その中でもヒョウモンダコは2種類の毒を使い分けるスペシャリストです。

 

なおかつ、タコやイカはその姿を隠すことが多いのですが
ヒョウモンダコは派手な体色をしていて、隠れることをしないのです。

 

 

先程も言ったとおり、ヒョウモンダコは2つの毒を持っています。

 

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第一の毒:テトロドトキシン

フグ毒で有名なテトロドトキシン

効果はナトリウムチャネルを不活性化させることで
手足のしびれや呼吸困難を引き起こします。

使用方法は、敵にテトロドトキシンを含んだ唾液を浴びせたり
直接噛み付いて流しこんだりします。

 

 

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第二の毒:ハパロトキシン

ヒョウモンダコがカニなどの甲殻類に対して用いる毒で
相手を麻痺させる効果があるとされます。

ただ、このハパロトキシンという物質は存在が確立されておらず
論文に上がったのも1977年のことです。

実際にこの毒があるのかないのかという議論が交わされていますが
テトロドトキシンも実証されるまでに長い時間がかかったため
現段階でないと断言することはできません。

 

 

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第三以降の毒

ヒョウモンダコの唾液には、テトロドトキシンやハパロトキシンの他に
セロトニン、チラミン、ヒスタミン、ドーパミンなど様々な物が含まれているのです。

ヒョウモンダコ=サン どんだけ化合物を使うんですかね…(;´∀`)

 

 

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結構小さなタコである

体長はおおよそ10cmで、平均すると8cm程度の大きさ
この大きさで、多数の犠牲者を出しているのだから
「小悪魔」という表現は的を得ているといえるでしょう。

また非常に食欲旺盛で、貝やカニの他に小魚を食べ
密閉された実験室では共食いをしたこともあるようです。

 

 

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天敵はコウイカ

ヒョウモンダコの天敵はコウイカです。

コウイカ

 

非常に強力な毒を持っているヒョウモンダコですが
コウイカに対してはこの毒が全く効かないのです。

事実として、コウイカはヒョウモンダコを好んで食べているようですw
多分、ヒョウモンダコは逃げるのが遅いからと考えられますw

 

 

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まとめ

ヒョウモンダコはもともとは温かい海に住んでいた生物ですが
温暖化の影響で本州の方でも姿を見かけることが増えたそうです。

 

テトロドトキシンには解毒剤がないため
見つけても触らないようにしましょう。

 

コウイカに対しては無力な毒でも
人間に対しては非常に強力な毒素です。

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