グロリオサ-ヤマイモ等と間違えて食べないで!死亡例もあり-

植物
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こんにちは!りのです

久々に毒物系の記事書きます。

なんでかって言うと、ニュースを見て興味が湧いたからだよ!

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グロリオサの概要

グロリオサは元々はユリ科の植物です。今だとユリ目イヌサフラン科のグロリオサ属に属しています。(ユリ科としている大系もあるようですね…)

和名だと「ユリグルマ」「キツネユリ」とも呼ばれていることから、ユリって言うのはまごう事ない感じですね。

成長すると3mくらいに育つこともあると言うので、圧巻です。

用途としては観賞用で、高知県などで栽培されているらしいです。

そして、球根に毒性があります。

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毒性

グロリオサの球根には、アルカロイド性の毒が含まれています。

含まれているのはコルヒチン、グロリオシン等

コルヒチン

コルヒチンは、リウマチや痛風の治療に使われたりもするらしいですが、毒性も高く副作用として下痢、嘔吐の症状が見られるとのこと。

2016年に高田製薬さんが公知認証取ってるとのこと。

中毒症状としては、ヒ素中毒に類似していて、口にしてから2時間〜5時間で発症。

症状は、口内・咽頭の灼熱感、発熱、嘔吐、下痢、腎不全にまで至ります。

解毒剤はないらしい…。

最小致死 量 (LDL0)は、 経口で86μg/kgとされており、 体重 50kgの成人で4.3mgとのこと。

他の人の記事では、最小致死量が0.86mg/kgとありましたが、多分mgに直したときのミスだと思います。(μgをmgに直すと0.00086mgです)

wikiだと、種子なら数gで致死量と書かれて居ましたが、誤食の報告書ではグロリオサの球根では、1.4g/kgとの表記があったので、3g程度で致死量です(ひまわりの種3〜4個分)

医学分野以外では、種無しスイカの栽培にも使われているとの事です。

https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/files/2011031400118/2011031400118_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_attachment_46001.pdf

グロリオシン

グロリオシンについては調べたのですが、アルカロイド性の毒物というのしか見つかりませんでした。

どちらかといえばコルヒチンの説明ばっかりでした…。

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誤食に寄る死亡

グロリオサの球根は長芋やヤマイモ等に似ているため、誤食による中毒事件が発生しています。

  • 2006年6月 高知県で発生
  • 2007年10月 静岡県で発生
  • 2020年2月 鹿児島県で発生
  • 2022年4月 宮崎県で発生

2006年の高知県の発生を受けて、県では業者の廃棄については1か所に集めてまとめて行うよう対策をこうじましたが、元々が観賞用であり、個人で栽培されている方も居るらしいので、引き続き周知が求められるかと考えます。

まぁ、この記事を書くもとになったニュースも直近でありましたし…

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まとめ

今回はニュースで気になったグロリオサについて調べてみました。

どちらかと言うと、コルヒチンと言う毒について調べた時間のほうが長かったですけど…。

ともかく、グロリオサは間違えて食べてしまう中毒事件が度々起こってますし、グロリオサに限らず食用と間違えて有毒植物を食べてしまう例は度々ニュースにもなっています。

よく分からないものは口にしない!

食べるならスーパーで買ってきたものの方が、危険は少ないです!(ないとは言えない)

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