生物解説:海のハチの異名を取る「ウンバチイソギンチャク」

解説
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ウンバチイソギンチャク

 

イソギンチャクは基本的には人間に無害なのですが
ウンバチイソギンチャクの毒は、毎年死亡事故が起きるほど強力です。

 

ウンバチというのは「ウン=海」「バチ=蜂」が合わさったもので
まさに海の蜂という異名を持っているのです。

 

 

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ウンバチイソギンチャクの生態

ウンバチイソギンチャクは温かい海を好み
もともとは沖縄の方に居たのですが、温暖化の影響で
日本全国に分布を広げようとしてます。

イソギンチャク種は、岩場などに擬態して
近くを通る小魚などを捕食しています。

この時にどの種も毒を持っているのですが
ウンバチイソギンチャクの毒は非常に協力で、人間でも命の危険があります。

 

 

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ウンバチイソギンチャクの持つ毒

ウンバチイソギンチャクの持っている毒は「PsTX-20A」「PsTX-60A」「PsTX-60B」と呼ばれる
タンパク質の毒素が検出されています。

致死性や刺激性については、「PsTX-60A」「PsTX-60B」が大きく関係していると言われます。

岩場に擬態したウンバチイソギンチャクに触れるとこの毒を注入され、
呼吸困難嘔吐などの症状が現れます。

腎不全によっての死亡例も挙げられているため、非常に危険です。

この毒に対する血清は沖縄の方にしかなく
刺された瞬間にはとても強い痛みが走ります。

 

海水で、患部から針を抜き、いち早く病院へ行きましょう。
この時、真水や酢などで患部を洗うと、発射されていない針が飛び出すため絶対に避けましょう。

 

 

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まとめ

ウンバチイソギンチャクは見分けるのもかなり難しいイソギンチャクです。
結構ダイバーさんが刺されることが多いそうで
クマノミやカクレエビなどが居る岩場は注意した方がいいでしょう。

 

遠くからいたずらした場合でも、針を発射して来ますので
触らぬ神にたたりなしです。

 

毒も結構最近単離されたものですから、これからの研究に期待がかかります。

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