怖い話を怖くなくするシリーズ1「猿夢」

ホラー・怪談
怖い話を怖くない話にするシリーズ
この記事は約7分で読めます。

今回のお話は、2chでも度々取り上げられる

「猿夢」

というお話です。

 

まず、話を見てもらって、それに対するツッコミを下に書いていきます。

 

猿夢

私は、夢をみていました。昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢を
みているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。何故か私は薄暗い
無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。 まもなく駅に電車が入ってきました。
それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。

私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。
本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。
私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。

私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、
本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「 出発します~」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろ
うと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りま
した。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。

私は思いました。(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。
この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも
恐くなんかないな。)

とその時、またアナウンスが流れました。「 次は活けづくり~活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。

私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしてい
るのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。
私はさすがに、想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。

気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。
しかし赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。
うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が
破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。
眼かから眼球が飛び出しています。血と汗の匂いがたまりません。
私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。私は夢から
覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからそ
の場から逃げる事にしました。

「次は挽肉~挽肉です~」とアナウンスが流れました。最悪です。
どうなるか、容易に想像が出来た ので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。

(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)
いつもはこう強く念じる 事で成功します。

急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。
今度は小人が私の膝に乗り変な 機会みたいな物を近づけてきました。
たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)と目を固くつぶり一生懸命に念じました。

「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。

なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。

全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れ ていました。
私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。
恐ろしく リアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。

次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。
でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。

それから4年間が過ぎました。
大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。

そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」あの場面からでした。

私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。

「次は挽肉~挽肉です~」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)

ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「 また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。

目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。私がいったい何をしたと言うのでしょうか?

それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界は挽肉です。。。。。。

 

 

さて、この話は、夢のなかで様々な残虐体験をしてしまい
次には自分がどうにかされてしまうかもしれないという怖い話ですね。

 

まず、そもそも夢というのは何かという所から解説しましょう。

 

夢というのは、脳が情報を整理している時に見るものだとされていて
脳波測定をすると、夢を見ていると思われる場合は前頭葉が反応しています。

 

つまり、身体は寝ているけども、頭はバックグランドで活動している状態。
携帯電話やパソコンのスリープ状態であるといえますね。

 

夢というのは、人間だけでなく犬や猫など動物も見ると言われているので
不思議な現象ではありません。

 

このようにハッキリと夢を夢だと思える状態のことを「明晰夢」と言います。

 

基本的に夢というのは、自分が体験したり想像したりした物が基盤になり
その情報は過去の自分でも覚えていない体験を元にしたものもあります。

 

おそらく体験者は、幼いころに電車とお化けが合体して
こういった夢を見たのではないかと推測されます。

 

今の子どもたちは体験型が当たり前かもしれませんが
平成初期のお化け屋敷は、ゴーカートのようなものに乗ってお化け屋敷を回るのが基本。

 

すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。

 

この部分を見ると、いかにも遊園地風だということが伺えますし
体験者自身も、遊園地に居るようなと言う言葉を使っています。

 

 

そして恐怖を煽る最後の一文

「 また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。

これは自身に対しての妄想がふくらんだ結果と捉えることも出来るのです。

夢を続きで見るというのは珍しいのですが
明晰夢の場合であれば、以前にもということがあるのです。

 

なので、またこの夢だ という感覚があると
自身が何かから逃避したいという思いを自分で反射してしまうということもあるのです。

 

 

こういった夢は、幼いころの辛い記憶やフラッシュバックが原因だとされ
結局は夢以上ではないのです。

 

私も怖い話を聞いたりするとよくみる夢があったのですが
結局、その夢を克服することができたので、怖いと思うことが少なくなりました(;´∀`)

 

夢であっても、冷静な状況分析と考え方によって
いろいろ解釈をすることができる ってことですね!!

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